2008年9月18日 (木)

歴史街道

先週、大叔父さまに会いに伊豆へ行きました。

そのとき、歴史が大きく動いた幕末に、さまざまな意味を持つ下田の街を、

幕末に思いを馳せながら散策しました。

日露和親条約が結ばれた長楽寺。

日米下田条約が結ばれた了仙寺。

下田港でペリーが上陸した場所。

吉田松陰拘禁の跡地。

唐人お吉のお墓がある宝福寺。

長楽寺では、ガイドをなさっている方が幕末の話、当時の下田の話、

唐人お吉の話などを聞かせてくださいました。

ざっと歴史を辿った本とは違う、いろいろなエピソードもあり、

興味深く聞かせていただけてありがたかった。

宝福寺では、“時代”の悲劇、そう思えるお吉の波乱の人生を知りました。

宝福寺に行く前に歩いたペリーロードは、幕末の花街があったところ。

昔の女性たちの人生を思い、今の女性は?といろいろと考えさせられます。

そして、宝福寺は、大好きな坂本竜馬の縁の地でもあります。

土佐藩主・山内容堂に対し勝海舟は、竜馬の脱藩の罪を許し、

(竜馬を)自分に預けてほしいと願い出た。その場所が宝福寺。

こののち、竜馬の活躍がはじまる。その記念の地だと思うと感動。

幕末に大きく動いた歴史。その下田でのこん跡を辿ることができた。

次は京都へ行きたい。

実はまだ訪れたことがありません。

京都の風景、街並み、文化を訪ねたい。

そして、はるか昔の歴史から幕末へ、歴史街道を辿りたい。

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2008年1月11日 (金)

旅の夢

旅は楽しい。

行ったことのない土地を訪れ、歩く。

一期一会の出会い。触れあい。

目に映る風景。感じる自然。各地に息づく文化。

郷土料理に温泉…。

楽しいものだが、頻繁に行けるわけではない。

そこで、実際に行く以外のときの楽しみ。

パンフレット。

以前ツアーに参加した旅行会社から毎月届く旅の案内。

旅行代理店のパンフレットや、駅にあるフリーペーパーなどを持ち帰ってチェック。

国内外のプランや、見所の写真、クローズアップした地域の興味深い話や歴史。

ページをめくるたび、気持ちが弾む。

ここを訪れるときは、○○へ行って、△△へ行って、□□を体験したい。

と想像してワクワクする。

旅の行程も考えてみたり。

今年もどこかへ旅に出たい。

四季に沿った旅。歴史を辿る旅。ゆっくり温泉の旅。

ページをめくりながら、あれこれプランを想像する旅の楽しみ。

いくつ実現できるでしょうか。

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2007年11月14日 (水)

オトナって

オトナって!

と言って子どもがバタバタするCM。

子どもが眠ったあと、夫婦でこっそりお茶漬けを食べる。

実は子どもは起きていて、美味しそうにお茶漬けを食べる両親を、

襖からそ~っと覗き、冒頭の「オトナって!」となるわけです。

何年か前に放送されていて、

「僕だって食べたいのに、大人ばっかりずるい!」

という少年の怒りがかわいくて好きでした。

先日、CMの少年とはまったく別の意味で、「オトナって」と思うことがあり、

久しぶりに少年のバタバタっぷりを思い出しました。

大叔父さまを伊豆に訪ねたとき、せっかくなので、大叔父さまと一緒に伊豆観光も。

祖父が子どもの頃遊んだという白浜海岸の水の美しさに感動。

裸足で歩いたので、水や砂の感触が気持ち好い。

下田の海を一望できるロープウェーに登り、

黒船が停泊した辺りも見ることが出来ました。

それから、水族館。

大好きなペンギンを見たり、ラッコ、エイなどを見て楽しみます。

そして、アシカショー、イルカショーを見物。

イルカショーの中で、飼育員さんが、

「これからお客様のどなたかに、イルカに指示を出していただきます」、

「指示を出してみたい方、いらっしゃいませんか」と尋ねます。

(やってみたい!)

と思うも、客席には、小さな子が何人もいる。

子どもが動物と触れ合うのは良いこと。

せっかくの機会だから、誰かチビッ子がと思い、

「はい! やってみたいです」とは言えません。

しかし、誰も手を上げない。

「今日のお客様は皆さま遠慮深いようで」と言いながら、

飼育員さんが一人の女の子を指名。

お母さんに連れられてステージへ上った女の子は恐る恐る指示。

途中泣きそうでしたが、ラストでは彼女にプレゼントが。

イルカちゃんが鼻先で運んできた小箱には、指示する女の子の写真が。

3つ、4つの指示の間に最初の指示を出す姿を、

係の方が写真に納めて、現像していたようです。

大きなイルカが怖そうでしたが、きっといつか、

いい思い出になると思います、なるといいなぁ。

となると、手を上げなくてよかった。

オトナって、

自分に子どもがいなくても、子どもが大事。

……チビッ子ちゃんがいなくても、なんとなく恥ずかしくて、手、上げなかったかも。

オトナって、いえ、オトナも素直さは持っていなくっちゃ!

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2007年10月31日 (水)

うっかり、リターンズ

先週、十和田湖・奥入瀬渓流へ紅葉を見に行ってきました。

ずっと行きたかった奥入瀬渓流。

水好きには最高の場所。

水の音を聴きながら、水を愛で、木々を愛で、

心地好く歩くこと約3時間。3時間?!

ピンチです。うっかりです。

バスの時間!

新幹線の時間を考えて引き上げ、八戸へ向かわなければならない。

のんびりしすぎで、間に合わなくなる危険が出てきました。

地図を確認。バス停を目指して走ります。

走っている途中で、無情にもバスが横を通り過ぎます。

あ~、お願い待って! という気持ちでブンブンとバスに手を振るも、

気づいてもらえず去ってゆくバス。

真っ青。

やっと見つけたバス停。次は30分後。それでは間に合わない。

じっと待っていてもしょうがない。

とりあえず走ります。なるべく人がいるところまで走ります。

そして、ヒッチハイク。

6月にも、うっかりミスからヒッチハイク。今年、これで2度目。

物騒な世相。

不安感から、つい人を疑ってしまうこともある殺伐とした時代。

人間関係が希薄だといわれる時代の中で……

ヒッチハイクさせてくださる方がいる。

(怖いので、失礼ながら信用できると思った方にお願いしました)

ありがたい。

逆の立場に立って考えてみたとき、

観光地で全力疾走している人を乗せるか……、乗せるとは断言できない。

危険はないかと考えてしまうと思います。

自分のうっかりさに、がっくり。

全力疾走で、ぐったり。でも、

ひと様の優しさに、ほっくり。

幸せだなぁと感じました。

旅先の自然。四季折々の自然。

知らない場所を歩く楽しさ。

土地の美味しい料理。

そして、いろいろな人との一期一会。

旅はやめられない!

心残りが1つ。旅の最後のうっかり。

仙台駅で、車両連結のため、数分停車。

出発直前に気づきました。

停車中に買えたのではないかしら?

“萩の月”!!

食べたかった~!

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2007年6月18日 (月)

旅の一期一会

旅のよさの1つ。  ひと。

母とふたり旅だったのですが、母娘そろって方向オンチ。

1日目の終り、上諏訪駅前の観光案内所で道を尋ねました。

そのとき、翌日の観光の話になり、霧が峰を存分に散策するつもりだと言うと、

その先の車山高原まで是非行ったほうがいい! と勧められました。

天気がよければ360度大パノラマで山が見られるからと。

山好きの母。嬉しい情報です。これは是が非でも行かねば!

案内所の方に道を尋ねていなかったら、大パノラマを体感することはなかった。

旅の一期一会に感謝です。

2日目。いざ大パノラマ♪

駅前のバスに乗って車山高原へ。

ここで事件発生!

そそっかしい母娘。窓から景色を眺めることに集中しすぎて、

たくさん人が降りたときに到着したと思い込み、下車。

バスが去った後、目に入ったバス停のポストには、

「車山肩」。

!!!!

1つ手前で降りてしまいました…。次のバスは2時間後。

歩き魔母娘。歩くのは問題ないですが、時間がない。

どうしようとふたりで大慌て。

そばにいた、別の方向へ行かれる女性たちが声をかけてくださいます。

「ヒッチハイクしなさいよ」。

ヒッチハイク…。

今、物騒だし、大丈夫? と考える猶予はない。

自然と身体は道路へ向かい、無意識に手を上げて車を止めました。

ヒッチハイクと提案されて1分後に、止まってもらえた車。

乗っているのは30代とおぼしきカップル。

事情を説明し、方角が同じなら次のバス停まで乗せていただけないか交渉。

とてもいい方々で、快く承諾してくださいます。

アドバイスをくださった女性たちに、両腕で大きく○をつくり、

「乗せてもらえることになりました」を示し、一礼。

ヒッチハイクさせていただいたおふたりは、落ち着いたおとなのカップル。素敵でした。

降りるとき、恐縮しきりの私たちに、

「よい1日を」と言ってくださった笑顔は後光がさして見えたくらい。

ここでも旅の一期一会に感謝。

他にも、宿泊したホテルで客室を担当してくださった女性。

諏訪湖遊覧船乗り場、受付の男性。

北澤美術館で、作品の解説をしてくださった学芸員の女性。

巡った先々で言葉を交わした方々、旅人。

日常のなかでの人づき合いとは別のふれあい。

旅の一期一会。今回もたっぷり出逢えた。

しっかり心に刻みたいです。

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空に近い週末

長野で小さな旅をしてきました。

1日目は松本。松本城を堪能し、町を歩き回って諏訪へ移動。

ホテルのすぐ目の前が諏訪湖! 

“水好き”には、なんともいい眺め。

夜は星空の下、翌朝は諏訪湖を眺めながらの露天風呂。

朝早くて誰もいない。貸し切り状態。

絶景独り占めの上、朝一の良く晴れた空に1羽の鳶。

悠然と飛ぶ姿は雄雄しく美しく、至福のお風呂タイムでした。

そんな幸先のいい2日目。

早々にホテルを出発して車山高原へ。

山頂で出逢った景色は…。

360度大パノラマで山、山、山!!!

北アルプス、中央アルプス、富士山、南アルプス、八ヶ岳連峰。

梅雨入りで天気が心配でしたが、とてもいいお天気で、

心ゆくまで雄大な山々を感じることができました。

そして、空。

空はどこまでも続いて宇宙があり、果てしないので、

正確な表現ではないかもしれませんが、

空が近い!

手を伸ばしたら触れられるのではないかと錯覚するくらい、近い。

山頂に吹く風がバシバシと身体を叩く。

それがベールとなり、たくさんの人がいるなかで“空と私”だけの空間を与えてくれる。

風に包まれて見上げていると、空の青のなかに吸い込まれそうな感覚。

近さと心地好さと安堵感で、倒れそうなくらい。

幼い頃から、何かというと空を見ます。

大地、木々や花などの植物、山…たくさんの自然。それぞれ大好きです。

特に海や滝や川をはじめとした“水”はピカイチに好きで、

わずかに水が流れているだけでも「水~♪」と走っていくくらい。

空は好きという次元に留まらない。別格。キングです。

青空と夕景がベストですが、曇り空も雨降りでも、嵐の空も、どんな姿でも愛しい。

癒される。和む。ホッとする。元気が出る。楽しい。ワクワクする。落ち着くなどなど。

どれもみな、その通りなのに、言葉にしてしまうと足りない。

自分のなかの見つけられていない深いところに、答えはあるのだと思います。

ただ、それはわからなくていいのかなぁという気がしています。

言葉にできないくらい、かけがえのない空。

存分に見つめ、目だけでなく、五感をフル回転で私の隅々まで、

体感して沁みこませてきました。

今井美樹さんのアルバムに『空に近い週末』という曲がありますが、

本当に空に近づけた素敵な週末でした。

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2006年11月23日 (木)

あ・うん

趣味が若くない!

らしいです。

う~ん、いいや、いずれ若くなくなるものだもの。

歳を重ねていくの、楽しいもの。

変えない! と開き直る。

で、趣味のひとつ。お寺と仏像。

宗教に興味がなく、ご先祖様の眠るお寺の宗派も知らない、というあり様。

そういう世界の知識がなく、、困ったときだけ神頼み。

メリークリスマスの次は、明けましておめでとう、と初詣。

そんな私ですが、好きなのです。お寺と仏像。

なにがどうって、うまく言えないのですが、惹かれる。

この間の旅行でも、いくつもお寺へ行きました。

最終日にお会いした山形でお坊様をなさっている母の友人が、

お寺が好きなら、と予定にはなかった慈恩寺へ連れて行ってくださいました。

奈良時代に建てられたという歴史あるお寺、慈恩寺。

ひっそりとした佇まい。境内には柿の木があり、なんとも趣がある。

「一休さ~ん」と呼んだら、かわいい小坊主が出てきそうな雰囲気。

呼びたい衝動にかられましたが、母の友人とご一緒していたので、

恥をかかせてはいけない。

グッと我慢しました。

入口の仁王門には、左右に阿像・吽像。

像の存在を知っていても、意味を考えたことはなかった。

あ・うんの呼吸という言葉なら知っていましたが。

「あ」は宇宙の始まり。

「うん」は宇宙の終りを意味しているのだと、お坊様に教えていただきました。

母娘揃って、「ああ、なるほど」「へぇ~」。

帰り際、始まりである阿像の前に、お賽銭をチャリ~ンと落とし、

お願い事をしてきました。

他のお寺でも散々したのに。

壮大な宇宙の話を聞いた後なのに。

宇宙は置いておいて、俗世の自分をとりました。

神頼み(仏頼み?)じゃなく、「がんばります、がんばってひとつずつ叶えます」

って誓いだもの。と自分に言い訳しつつ。

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2006年11月15日 (水)

遥か地球の反対側!

旅に出て、ブラジルのお友達ができました。

一期一会があるのが旅の良さ。

地球の反対側で暮らす人が、日本に旅行にいらしていて、たまたま旅先で出会う。

嬉しい偶然に感謝です。

日系2世だという女性のふたり連れで、最上川のライン下りへ向かう電車の中で、

出会いました。

ライン下りを終えて、最寄り駅で電車を待つ間と、新庄という駅でお別れするまで、

たくさんのお話をしました。

ブラジルに移住された方々のことを、これまであまり認識していませんでしたが、

今年の5月6月頃だったでしょうか。ドラマ『ハルとナツ』を見て、

初めて考えるようになったのです。

ご両親、何よりおじいさま・おばあさまがとても苦労されたのだと伺いました。

日本人として、もっと知らなければ、学ぼうと思いました。

ブラジルには地震がないこと。夏は暑いと思いきや、上っても28度くらいで、

日本の方がよっぽど暑いことなどを知りました。

おひと方は、ヒアリングはバッチリだけれど、日本語を話すことはできないそうで、

こちらの話にウンウン、ニコニコと相槌。

もうひと方は、とても日本語がキレイ。

ご本人は「全然ダメです」と謙遜されていましたが、

日本人でも乱暴な日本語が飛び交う中、丁寧にやわらかい日本語。

日本語を大切にしよう、と改めて感じました。

日本とブラジルの政治の話。おふたりが周られた日本各地の話、

アマゾンへ行かれたときの話など話すことが尽きない。

新庄駅へ着くと、おふたりが乗られる新幹線の時間が迫っている。

記念に写真を撮り、別れ際に、サッとサンパウロの連絡先を渡されました。

こちらの連絡先と思っていると、時間がないからメールをくれればわかる。

紙に名前だけ書いてくれと渡される。大慌てで名前を書いてお渡しし、

慌しくお別れしました。

まずメールを入れて、それからお手紙と思うのですが、ふと気づいた問題。

何語で書けばいいの? といっても英語は無理だけど。

ポルトガル語はもっとわからない。

いや、日本語をお話されていたから、日本語で大丈夫でしょう。

でも、漢字はどうなの?

日本のように核家族ではなく、3世代同居とかなら、ご両親は漢字問題ないよね。

でも、同居してると限らない…。

日本語でいいのよね、と考える今日この頃です。

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2006年11月13日 (月)

親孝行、空振り

「母、紅葉狩り貯金」を、夏前からちょっとずつしていました。

10月に入って、なんとか2泊3日は出来るくらいになったので、プレゼント。

さっそくドッサリとパンフレットを調達してきた母。

どこへ行こうかと考え出します。

1週間くらい経って、「どこへ行くか決まった?」と尋ねると、

「旅って、ひとりより、ふたりのほうが楽しいよね」と言う。

誰か友達を誘っていくのかなと思い、「そうだね」と答えると、

「ひとり旅も楽しいけど、キレイな景色を一緒に感動するのっていいよね」と。

ん? こっちを見てますけど、何?

「何? 一緒って私のこと?」

うなずく母。

「ゴメン、無理。ふたり分のお金なんてないよ」

「じゃあ、お母さんが出す!!」

…………。

母上? それじゃプレゼントにならないよ。

実は母が3年前に大病して、危なかったのですが、いい先生に会い、

助けていただいたのです。

大変な手術を乗り切って、今、以前のように元気でいてくれること、

笑っていてくれることがありがたい。

今回の旅行は、ずっと元気でいてねという願いと、

手術から無事3年経ったお祝いでプレゼント、のつもりだったのです。

母がお金を出しては意味がない。

1度は、「何度もひとり旅してるじゃない。ちゃんとプレゼントさせてよ」と断りましたが、

一緒がいいと食い下がる母。

自分がプレゼントした、という形をとりたい私のエゴかなと考え直し、

結局、自分の旅費は自分持ち、で話が落ち着きました。

母が見たい場所や見ごろを調べ、それに合わせて先週8、9、10日に

東北紅葉狩りの母娘旅行をしてきました。

当日まで、どこへ行って、何を見て、と相談する時間がなかったのですが、

「お母さんが行きたい所をしっかり選んでよ」とだけ言って、

私は旅行プランにはノータッチ。母がすべてのプランと手配をしていました。

たっぷり紅葉と自然を満喫できる他、お寺と仏像が大好きな私のために、

平泉の中尊寺と毛越寺、山形の山寺がスケジュールに入っていました。

お祝いのつもりが、なんだか逆にプレゼントされた気分。

今回のことに限らず、全然親孝行できていない。

半人前を痛感しました。

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2006年8月31日 (木)

ええっ! 阿弥陀如来が?

机の中にしまってある大吉のおみくじ。

なんとなく見ていて「観音」の文字に目がとまり、思いだしたこと。

去年の秋、立山のアルペンルートに紅葉を堪能しに行きました。

車の免許がないので、個人で行くと山は大変。

ということで、ツアーで行きました。

さて、観光バスのガイドさんは、その土地土地のエピソードをお話されますよね。

その日のガイドさんは、立山の歴史を話してくれました。

立山の開山について。

立山には佐伯さんという名字の方が多いそうですが、この地を開拓したのが、

佐伯という方だったからなのだそうです。

その昔、佐伯少年は父の大事な鷹を逃がしてしまい、後を追う。

鷹は逃がしてしまったが、熊に出くわす。

熊に一矢報いたが逃げていく。

さらに後を追っていくと、熊に刺さったのと同じ場所に矢の刺さった阿弥陀如来の姿が。

その阿弥陀様にこの地を開拓するように言われ、実行したのだそう。

おもしろいなぁと興味深く聞いていると、彼女は話の締めに入る。

「え~、こうしてですね、佐伯少年は、熊に化けた阿弥陀如来におびき寄せられ

この地を開拓することになったのです」

!!!

私以外、誰も無反応で笑わない。

大笑いすると失礼なので、身をかがめて声を出さずに笑ってしまいました。

ハタチの女の子の手にかかると、阿弥陀如来様は姿を変えてお導きに

なったのではなく、化けておびき寄せたことになるのですね。

新鮮な衝撃でした。

電車内で聞こえてくる女子高生の会話も、言葉の選択、表現に驚くことが

しばしばですが、「おびき寄せ」はクリーンヒット。

基本的には物事、TPOにあった的確で美しい表現、言葉、話し方をするべき。

その土台をしっかりつくって身につけるべき。そう思います。

しかし、基本さえ踏まえていれば、時にはガイドさんのように(いえ、彼女は

ホントにおびき寄せたという認識なのでしょうが)、外した表現を使ってみるのも、

和むかもしれない。

言葉に関して探究心を少々くすぐられました。

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