2007年12月19日 (水)

お正月の伝統あれこれ

新しい1年を迎える準備。

門松、しめ縄、鏡餅、おせち、初詣などなど。

今は住宅事情で、門松やしめ縄も簡略化されていることが多い。

簡略化した形をなんとなく受け継いではいても、元々の意味は薄れているものも。

子供の頃を思い返しても、正月の決まりだからおせちを食べる、しめ縄をするなど、

意味を考えたりしませんでした。

行事の理由、どれも良くあるようにという願いが込められているんですよね。

☆お正月

お正月にはその年の「歳神さま」が家々を訪れ、祝福を与えてくれる特別な日。

☆門松

歳神さまは門松に降りるとされ、暮れの28日までに飾る。

29日では「苦飾り」、31日では「一夜飾り」になるので避ける。

松と竹を使い、竹の端を斜めにそぐもの、節と平行に切るもの、

梅を加えて松竹梅にするなどがある。

☆しめ縄

その年の新しいわらで作る。門口に張るのは、歳神さまのいらっしゃる印で、

邪気払いでもあった。江戸時代になってから正月のめでたさを表わす、

縁起物の装飾的な飾りになった。

飾るのは門松同様28日までに。

☆鏡餅

魂は丸くて白いものに宿る。古代の日本人はそう信じており、

丸くて白い「お白石」というものを供えていたのが、やがて餅に変わった。

鏡は、神社のご神体として崇めるように、神霊を写しとるものとされ、

鏡餅は、あらたま(新しい魂)を写しとる餅という意味。

※お年玉は、あらたまの宿った鏡餅を家族に分配したことが始まり。

門松を飾る立派な門がないので、毎年、お店で売っている小さな門松を玄関先に飾り、

これまた小さなしめ縄を玄関のドアに吊るす。

という、小さな「お正月迎え」の我が家です。

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2007年11月24日 (土)

幸せに通じる

更新が遅れてしまいました。

どんなときも~どんなときも~♪

まずは、食べる。

ということで、前回、

食べることは、生きること!

ということを書きました。

と同時に、“人として”生きるためには、

食べることは、文化!

でもあると思います。

自宅でリラックスして食べる。

恋人、友人、家族と、大好きな人たちとの外食なら、オシャレをしたり、心が弾む。

仕事上の食事なら、緊張感が伴う。

と、TPOによって様々な感情で食事の時間を過ごす。

食事を楽しむ。会話を楽しむ。

器や、外食ならお店の内装、見える景色、

流れる音楽、店全体の雰囲気を楽しむ。

そのためには守るべきマナーがある。

また、食をとるためには、

穀物を育てる人。野菜を育てる人。家畜を育てる人。魚を獲る人。

“さしすせそ”をはじめ、調味料を作る人。バターを作る人。

調理器具を作る人。器を作る人。

などなど大勢の人の働きがあってこそ、料理をすることができ、

食事をとることができる。おなかも心も満たしてくれる。

やはり、文化。

「食べることは生きること」であり、「文化でもある」。

だから、食べることは幸せに繋がるというか、作り出すというか、

「食べることは、幸せに通じる」と信じています。

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2007年11月 2日 (金)

ゆっくり、じっくりと

姿の渋さと、手に持ったときの適度な重み。

あ~、なんだか気持ちにしっくりきて、落ち着くなぁ。

先日の旅行で、旅館の部屋に用意されていた鉄瓶の話です。

お茶を飲み、のんびり鉄瓶を眺めていたら、

「“日本”って感じの道具だなぁ…好きだなぁ」としみじみ。

帰ってきてからも、ふと思い出す鉄瓶。

以前、籐の家具を作っている職人さんとお話したとき、

自分にしっくり馴染むものを、じっくり探すことが大切だと教えていただきました。

それを思い出し、昔ながらの日本の道具が気になり始めました。

洋食器が大好き。

雑貨屋に溢れる欧米の雑貨類も大好き。

見ていると、かわいいものにときめき、ロマンティックなものにうっとり。

楽しくてウキウキした気分になります。

一方で、和食器、和雑貨も大好き。

こちらは、やはりDNAということでしょうか。

見ていると、スーッと落ち着きます。

自室は和室で畳。ローテーブルに座布団。

着物を納めた茶箱。寝具は布団。用途万能な風呂敷。

お気に入りの湯のみ。茶筒、茶み。

今年、ほしかったつげ櫛を買ってから、ブラシを使わなくなりました。

髪を結い上げるにも、あれこれアレンジするにも、つげ櫛1本で。

生活に“和道具”が添っている。

だから、洋の道具にときめくのと違い、和道具は落ち着くのかも。

台所用品や日用雑貨、化粧小物など、調べてみれば、

魅力的な日本ならではの道具がたくさん。

籐家具職人さんの言葉のように、しっくり馴染む、ずっと愛していける物に出合いたい。

丁寧に手間をかけ、使うほど味わい深くなる道具。

長い時間をかけて、少しずつ、ゆっくりじっくり探していきたい。

選びに選んだ、必要な大切な物のみを、身のまわりに置く。

昔の人がしていた清貧な暮らし。

それが辿り着きたい理想です。

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2007年10月 3日 (水)

やっぱり姿勢は基本!

ああ、そういうことなのね!

スペイン国立バレエ団の公演で感じたこと。

男女ともに、洗練・美しいとは、どういうことなのか。

内面世界は簡単にわかるものではなく、人間関係を紡いでいく中で、

感じ取っていくものだと思うので、雰囲気、外観、形に関しての話です。

ダンサーがみな美しい。

容姿端麗、モデルのようなスタイル、というわけではありません。

女性は、あまり細~い人はおらず、肉感的。

男性は、とても背が高いとか、足が特別長いわけではない。

「それがどうした、そんなことは瑣末なこと」と教えられるほど、

在りようがなんとも魅力的。

豊かな表情。

指先・足先までしっかり行き届いた神経。

体の中心にしっかり芯を据えた上での、しなやかな動作。

“生きた”瞳、生きる強さの輝きを全身から放っている。

そして、衣装をきちんと着こなし、場に見合ったきちんとした髪型。

自分に誇りを持った紳士淑女の立ち居振る舞い。

大事なのはそういうことなのだと思います。

健康・立ち居振る舞い第一。

スタンダードを丁寧に身につけた上で、感性豊かに生きること。

それが洗練・美しさをもたらし輝くのだと。

男の子。

髪型を気にしすぎたり、ジーパンを地面にひきずって歩くより、

スタンダードを粋に着こなすほうが男前。

今すぐナナメ立ちをやめるほうがかっこいい。

女の子。

過剰なダイエットをしたり、若さに固執することなどない。

体に負担をかけすぎる靴で無理な歩き方をしないで、

活き活き動ける方がきれい。

いろいろな意味での“姿勢”の大切さ。

改めて教えられた公演でした。

ほぼ2年ごとに来日しているらしいので、また2年後、絶対みたい!

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2007年10月 1日 (月)

太陽の国からの贈り物

幸せを感じてきました。

充実した私日和♪

スペイン国立バレエ団の公演を鑑賞。

とても前の席だったので、ダンサーの表情も、華麗な指先・足先の動きもよく見える。

第一幕『ボレロ』。

ダンサーたちが刻むリズム。

ステップ、曲。まず音が耳から入る。

心地好い。

優雅で躍動感のある踊りが、目を釘付けにする。

曲とともに迫力を増すリズムが、客席へも振動を伝える。

耳で目で、からだ全体でボレロの世界を体感させてくれる。

パンフレットに、「ボレロのメロディーを視覚化」という言葉が出てきます。

その通りにダンサーたちが素晴らしい表現力で、舞台を創り上げていました。

フィナーレに向けて強まる高揚感。

客席から魂だけステージへ持っていかれています。

第二幕『ラ・レジェンダ』。

ギタリストと歌い手が入ります。とても好みの音楽。

スペイン! を存分に味わえる舞踊にふさわしい衣装。

情熱的な踊り。

舞台上で生きた芸術を魅せてくれる美しきダンサーたち。

一幕は、魂がスコーンと『ボレロ』の世界へ持っていかれた感じだったのに対し、

二幕の『ラ・レジェンダ』は情熱的な世界に高揚しつつ、優雅なダンサーをうっとり鑑賞、

という感じでした。

スペイン熱、一気にヒートアップ。

エネルギーを存分に貯えました。

来年は英会話を始めようかと思っていましたが、スペイン語も。

心が揺れます。

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2007年9月19日 (水)

スペインが呼んでいる、かもしれない

使いどころ、安心どころ

という我が家に受け継がれる法則にのっとって買いました。

10日間悩んだ末に、『スペイン国立バレエ団』の公演チケット。

新聞広告に“フラメンコ”、“ボレロ”、“スペイン”という文字。

観たい!……先月1本舞台を観たばかりだし、贅沢よね…。

いや、芸術にお金を惜しんではいけない。

と、行く、行かないを頭の中でくり返すこと10日。

普段、贅沢してないし、春先だったか、『アントニオ・ガデス舞踊団』は見送ったのだから、

今回はいいかな、と結論。

買うまでは散々悩んだのに、いざチケットを手にすると、

今月末に向けてテンションが上る。チケットを手に小躍り。ゲンキンな。

さらに、先週の新聞に映画の広告。

『サルバドールの朝』というスペインの映画。

すごく興味を引かれ、絶対観たい! と思いました。

スペインが呼んでいる♪ (という思い込み)

5,6年前から、理由もなく急に“スペイン”と思ってから、なぜかスペインに惹かれます。

大好きな“太陽”の国だからかしら。

もしくは、単なる気まぐれな思いつきかも。

実際にスペインに行くことはできないけれど、今年の秋は、

食欲の秋ではなく、スペインの秋になりそうです。

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2007年7月18日 (水)

匠の誇りと心

“職人”・“プロ”とお会いできるのは嬉しい。

お世話になっている方への贈り物を買いに、デパートへ行ったときのこと。

ギフトコーナーを後にして、大好きな食器を眺めて歩いていると、

籐の家具スペースを発見。

椅子、カゴ、ベッドなどが並ぶなかで、職人さんが椅子を作っていらっしゃる。

なかなか籐の家具作りを見る機会はない。

じっと見入っていると、「おもしろい?」と職人さんに声をかけられました。

「おもしろいです!……気、散りますか?」と尋ねると、

「いやぁ、問題ないですよ」と答えてくださる。

10代の頃から修行を始め、今は同じ道を選んだ息子さんと、

工房を切り盛りしていらっしゃるらしい。

親方曰く、籐ならいいものだろうと考える人がいるけれど、

相性や縁があるから、じっくり選んでほしいと。

いくつも並ぶ椅子を指し、「お嬢さん、座ってごらんなさい」と促します。

1つ目の椅子に腰掛け、背もたれまで深く座り込んでみる。

なんとも心地好い。

2つ目、3つ目と4つまで座ってみる。

みな丁寧にしっかり作られているので座りやすい。

けれど、どれも微妙に座ったときに感じるものが違う。

1つ目に戻って座る。

「これが1番しっくりくる!」と言うと、

親方は「そういうことなんですよ」と微笑みます。

もっとしっくりくるものも、あるかもしれない。

それぐらいよく吟味して自分の1点に巡り合ってほしい、と。

ベッドは、正確な値段は高すぎて忘れてしまいましたが、

何十万もして「手が出ない~!」とため息。

しかし、良いものを選んだら、一生モノ、孫の代まで継げるものだとか。

ベッドだけではなく椅子さえ、手も足も出ない。

あまり長くお話を伺って邪魔をしてはいけないと、お暇することに。

と、その前にもう1度しっくりきた椅子に座り、

「いいなぁ……いいなぁ、いつかほしい!」と心からの叫び。

親方は微笑んで、

「そのときは妥協せずに、馴染むものを手にしてくださいね」

「一生モノですから。そういうご縁、巡り合ってくださいね」と見送ってくださいました。

籐の家具とひとの縁をたくさんつくり上げてきた親方。

お話してくださったとき、家具作りの誇りを感じました。

そして謙虚。

静かに語る瞳は光りが溢れ美しい。

話しながらも、しっかりカゴを編む手もまた、心が映し出されているようで、

あたたかい感じがして美しい。

15分ほどの時間でしたが、素敵な出会いができました。

しまった! 握手してもらえばよかった。

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2007年4月25日 (水)

風ことば

時々、気分転換に酔ってみる。言葉に。

風ことば。

風流・風情・風味・風雅・風格・風懐・風鑑・風姿

風薫る・風光る・風林火山・花鳥風月・風光明媚・風姿花伝

などなど。

風は、感覚でいろいろなものをもたらす。

暖かさや寒さを肌に伝える。

花の香り、磯の香り、新緑の中の独特の香りを乗せてくる。

波を起こし、葉を揺らし、自らを鳴らし、音を作り出す。

雲を動かし、花や木々を揺らし、水を揺らし、動きを見せる。

けれど、風自体には姿がない。

不思議な存在。

風鑑とは物事を見分ける力を指し、

風姿とは“うるわしい姿”という意味だと辞書にある。

実体のないうるわしいもの。

この辺りに風ことばが伝える“粋”のヒントがありそう。

和歌や俳句、詩はすべてを述べない。

行間にある深い心を自分の感覚で汲みとり、

そこにあるものにそっと心を添わせる。

そういう行間・曖昧を愛し楽しむ日本文化が、風ことばを生んだのでしょうか。

とすると、そういうことばの生まれた時代のひとは“粋なおとな”!

話好きでついつい多弁になる私は、まだまだ野暮で子どもだな、

と痛感しつつ、未熟ついでに。

能に興味を持ち出して、風姿花伝に行き当たりました。

なんとなく耳にしたことはありましたが、

世阿弥が書いた能楽論だとは知りませんでした。

風姿花伝。

風の姿、花の言伝。

うるわしい花のこころ?

風に乗せた花の伝言?

キャァ~素敵!! と能楽論に関係なく、勝手に考えて大喜び。

完全に酔いきりました……失礼いたしました。

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2007年4月18日 (水)

能と美人

男女ともに、「わぁ、素敵!」「あっ、美人さんだ」

と感じる人がいる。

50代、60代、70代の方。

20代、30代、40代の素敵な人もいる。でも少し違う。

何が違うのかしら。

50代以上の方の何が憧れを抱かせるのかしら。

・・・・・・・・・・・・・・・・。

これまで美人だと感じた紳士淑女を思い浮かべて、考える。

頭の中で動く紳士淑女。分析、分析。

無駄がない。

仕草・動作・言葉・語り。そして佇まい。

シンプルなのです。

「合理的」とは違います。シンプルは、単純とも違う。

そして、しなやか。

その人の積み重ねてきた思考や、

育んでいらした心が無駄をそぎ落としている。

その人の歴史からエッセンスを抽出し凝縮され、

内に沁み込んだ感性が、洗練された姿を持たせているのだという気がします。

と、ここまで考えて思い出したこと。

何かの本で読んだ話です。

能。

能は動作を最小限に抑え、演者の内で凝縮された力となる。

能の舞の美しさは、それゆえらしいのです。

時を積み重ね、洗練された人のあり方は、能と通ずるものなのかもしれない。

能。

まだ観にいったことがないので、劇場へ行って観たい。

芸術を味わうとともに、能の世界の美、じっくり勉強したい!

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2007年2月19日 (月)

夢の世界に連れてって

新聞にアントニオ・ガデス舞踊団の公演の広告が載っていました。

観たいなと思いながら、一昨年の12月に観た舞台を反芻。

ず~っと観たかったスペインのダンサー「ラファエル・アマルゴ」のカンパニーの公演。

割といい席がとれ、アマルゴはもちろんのこと、ダンサー達のパフォーマンス、

カンパニーの歌姫の歌声が素晴らしくて大満足でした。

小学生のときに観たレビューに魅せられて以来、踊りに惹かれます。

アマルゴは、たまたまテレビで見て、フラメンコからスタートしていると知りました。

父方の叔母が若い頃、フラメンコダンサーだったと、以前母から聞いたことを思い出し、

「観てみたい」と興味がわく。

さっそくアマルゴを調べてみたら、ますます興味がわいた。

絶対観たい! と思い続けて1年。ようやく観るチャンスが!!

叔母の話を聞いていなければ、観ることに繋がらなかったので、

何が幸せをもたらしてくれるかわかない。

それほどたくさん観ているわけではないですが、舞台はいいですね。

芝居も踊りも大好きです。

その日・その公演でしかないものがあり、

リアルタイムに目の前で進行する話やパフォーマンス。

その臨場感・緊張感、舞台上・客席に流れる独特の空気。

映画館とはまた違う心地よさ。

年初めに観たいと思っていた舞台を1本観逃しましたが、なるべく多く観たい。

アントニオ・ガデスはちょっと行けそうにないけれど、何本観られるだろうか。

とりあえず、今年20周年の『レ・ミゼラブル』は観たい。

期間中に誕生日がありその日に観られたらと、ネットで調べたら、

当日ではなく、前日が観たいキャストの組み合わせだったので、

誕生日イブのチケットが無事取れるよう、自分に運があることを祈ります。

こんなときだけ、神頼み……。

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