2008年9月 3日 (水)

オーダーメイド

子供の頃にテレビで見た映画、『時代屋の女房』。

内容は覚えていないけれど、夏目雅子さんの、

白いワンピースに日傘を差して歩いている姿が印象的で、記憶に残りました。

大人になってふと思い出し、シンプルな真っ白いワンピースが着たいと思い、

ピンとくるワンピースを探しました。

が、なかなかない。

「あ、白一色見つけた」と思ったらすごく高かったり、少々ロマンチックすぎたり。

ないならないでいい。そのうち思いがけず見かけたときに着よう。

ということで時が流れて、今年の初夏。

母が白い生地を買ってきて、ワンピースを作ると宣言。

ゴールデンウィーク明けに時間が出来たので、時間の有効活用だそう。

白いワンピースの話をしたことがあったのを覚えていたらしく、誕生日にプレゼントすると。

針仕事がダメな私と違い、服や小物を作るのが苦にならない母。

以前、母は大病して手術を受け、退院後もしばらくはおとなしく自宅療養だったのですが、

働き者の母にはそれがストレス。

「時間がもったいない!」と、安静にしながらできることを考え、結果、

一心不乱にストールを編んでいました。

娘としては「療養にならない!」と怒るのですが、聞く耳持たず。

何時間も編み続けて「気分が悪い」って…、当たり前です。

「療養第一!」とハラハラした記憶が蘇る。

根つめないよう念を押します。

「はいはい」と信用できない返事をしたあと、ドッサリと手芸の本を出し、

どんなワンピースがいいか選ばされ、決定。

先月の誕生日に、完成品をプレゼントしてもらいました。

きちんと採寸してジャストフィットサイズに作られた服。

いうなれば「オーダーメイド」。

イメージどおりで、アレンジの利くシンプルなワンピース。

お、いいな、オーダーメイド。

値の張るお店のものではなくても、

ブランドのオートクチュールじゃなくても、「オーダーメイド」。

今はお店で服を買うのが当たり前だけれど、昔は町の仕立て屋さんが仕立てていたり、

各家庭で作ったり。もっと昔はごく当たり前に家庭で作っていたのでは。

ステレオタイプではなく、1着1着、必要な分が作られる。

作り手の手間暇がかかっている。フェアトレードの服や小物もそうですが、

人の手によってしっかり作られている。手作業で作られている。

そう思えば、手入れも丁寧になる。大事に使おうと思う。

身のまわりのいろいろなもの。

お店で既製品を買う現代はそれが希薄になってしまっているのでは。

1品1品をちゃんと大事にしているだろうか。

それを怠っていては、理想の清貧生活とはかけ離れる。

いえ、お店で買ったものでも、自分の手元に着くまでにたくさんの人の手を介している。

やはり1品1品大事にしなければ。

「オーダーメイド」の白いワンピースに、教えられた気がします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月28日 (月)

晴れ着

“晴れの日に着る服” “よそいきの服”

という意味の晴れ着ではなく、

晴れ着を、“心を晴れにする服”と解釈してみる。

イラッとしたり、

ズーンと落ち込んだり、

シャキッとしたいとき。

心の余白が減って、自分の優しさが不足している!

と感じるとき。

装いに力を借りて、自分を盛りたてる。

イライラをやわらげるために、やさしいデザインのワンピース。

シャキッとするために、パンツスーツ。

帽子、バッグ、靴などの小物でもいい。

どこかに1点、心を晴れにするものを身につける。

笑える状況じゃなくても、一瞬でいい。

ホッとできるよう、晴れ着を装っていれば、なんとか乗り切れる気がする。

そう思い、その時々に必要な“晴れ着”を着るようにしています。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年7月14日 (月)

軽やかな足

週末、買い物&ウィンドーショッピング。

「雑貨とステーショナリーと化粧品」。目的の物を買い終えたら、

ウィンドーショッピング。今はどこもサマーバーゲン中。

「あ、お買い得」、「あ、これいいな」と衝動買いの誘惑多し。

しかし、つい先日、ひと月早いけれど、自分への誕生日プレゼントとして、

前からほしかったジャケットを買ったばかり。あくまでウィンドーショッピングのみ。

買わずに見てまわるだけで充分楽しい、ウィンドーショッピング。

すでに、どうしてもほしかったジャケットを購入していることで、

満足しているから、心にゆとりがある。目の保養をするだけで充分。

ストレス解消!

かなり歩きまわりましたが、足は軽やかに弾みます。

実は、軽やかな理由がもうひとつ。

履いているサンダルです。

バリのお土産にといただいたもので、鼻緒の部分が大好きな水色。

鼻緒全体がスパンコールに覆われていて、キラキラ輝いています。

一目でお気に入りになったサンダル。

初夏にいただいてから、履き頃を楽しみにしていたキラキラサンダル。

先週末にようやく登場。好きなものを履いているだけでも気分がいい上に、

予想以上の履き心地の好さ!

歩き好きの私はかなり歩くのですが、一向に疲れない。

私の足を軽やかにしてくれるキラキラサンダル。

この夏の素敵な相棒になりそうです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年6月11日 (水)

せっかくだから、素敵に

浴衣

はじまりは湯上りに着るためのもので、外出用ではなかった。

けれど、時は流れ、今は立派に夏のオシャレ着。

私も浴衣を着るのは大好きです。

10代の女の子には、浴衣にスニーカーを合わせたり、

帽子をかぶったりする人もいる。

思い思いの浴衣なのでしょう。

ただ、

浴衣を着たときの立ち居振る舞い。

ちょっと…それはない! と思う行動。

よくない、浴衣に似合わないと気づいてほしい。

と感じます。

和装なのに、裾をザバザバさせて大股で歩く。

ザバザバにあわせて足がザバザバ見えて、素敵じゃない。

袖をたくし上げ、ねじって浴衣がノースリーブ化。

電車の吊り革につかまるときなど、手を上げるときは、

反対側の手で袖口を押さえ、二の腕は見えないようにするものなのに。

……和装の優雅さ、台無し。

例えば、洗面所や水まわりで袂が濡れないためには、

帯びの間に先をはさんでおけばいいのだから、ノースリーブ化する必要はないはず。

せっかく浴衣でいつもと違うオシャレをするなら、

行動を含めて最も素敵に着こなすほうがいい。

背筋の伸びたきれいな姿勢で歩く。

優雅を意識する。別にゆ~っくり行動しなければいけないのではなく、

頭の片隅で曲線をイメージしながら動くと動作が優雅になる。

その他、普段、懐紙を持ち歩かない人でも、

そっと袂にしのばせる。扇子、かんざしなどの小物を楽しむ。

そうして和の装いを自分なりに演出することで、

和のオシャレを味わう気分がアップして、楽しいのではないかなぁって思います。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2008年4月24日 (木)

ポイント

孫でもない人が、「おじいちゃん、おばあちゃん」と呼ぶのに違和感を覚えます。

しかも、「おじいちゃ~ん」、「おばあちゃ~ん」と幼い子供に話すような口調だと、

間違ってる! と言いたくなります。

名前で呼ぶべき。人の誇りや尊厳は大切にしましょうよ!

祖母は、生涯、誇りを大切にし、社会への関心を持ち、オシャレ心を忘れず、

“ギブ・ミー”ではなく、“フォー・ユー”の人。女性らしさを大切にした人でした。

亡くなって10年以上経つ今でも、女性であることを大切に歳を積み重ねていく上で、

祖母は、見習いたい私のお手本です。

過度に、美肌を追求したり、スタイルを気にしすぎたり、

時を止めようとするのではなく、自分を整える。

時の積み重ねにより磨いてきた内面に見合うように、

外見も自分を律し整えて、よくあろうとする。そのたしなみ自体が美しい。

そういう素敵な人生の先輩に出会うと嬉しくなる。

2月に病院で出会った女性もそう。

検査室の前の待合に、70代とおぼしきご夫婦。

ご主人が検査室に入って間もなく、「素敵な黒髪ね」と声をかけられました。

それをきっかけに、順番待ちの間、髪のお手入れについておしゃべりをご一緒し、

話に花が咲きました。

いくつか、お手入れ法にこだわりをお持ちで、

☆ナイロンのブラシは使わない。

☆定期的に、美容用のオリーブオイルを少量つけてブラッシング。

☆オリーブオイルは、相性の良い、お気に入りのものを長年愛用。

☆シャンプーやリンスは、「これ!」と決めずに、新しい商品を発見したら、試して楽しむ。

などを大事になさっているそうです。

彼女は、シンプルなショートヘア。

特別凝ったことをしているようには見えませんが、

やわらかいシルバーの髪を“丁寧に慈しんでいらっしゃる”。

お手入れを楽しんでいらっしゃるお心が伝わってきます。

お話の中で、「私のポイントは髪なのよ」という彼女の言葉に、ハッとしました。

ファッションは、全身を飾りすぎるとポイントがなくなる。

素敵さがぼやける。それと同じで、

身だしなみを整えた上で、オシャレを楽しむために、

“自分にとって”のポイントを持つことの大切さ。

ひとときのおしゃべりの中で、教わりました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年12月 5日 (水)

イメージカラー

朝、風邪気味で調子が悪かったせいかもしれない。

意味はなく、なんとなく選んだ服は黒のワンピース。

「今日、誰かの命日ですか?」と知人に尋ねられました。

デジャブ。

数年前にも、たまたま黒いワンピースを着ていたら、

「あれ? おばあちゃんの命日……じゃないよな」と兄に言われたことがありました。

何気なく着たワンピースで「葬」を連想されてびっくり。

確かに、上下どちらかが黒。

ストッキング、靴、カバンと、どこかに黒を用いても、

全身が黒ということはほとんどありません。

どなたかのお葬式に参列するときか、祖母の命日くらい。

その祖母の命日も去年まで。去年の13回忌を一区切りに、

私なりの「喪」をやめました。

なので、たまたま、寒いし、喉痛いし、とローテンションで服を選んだら黒だった。

ワンポイントで明るい色も使わなかった。

それだけなのですが、人から見たら「喪?」と思えたようです。

(ちなみに、私が着ていたワンピースはニットなので、お通夜やお葬式で着るのはNG)

気になったので他にも何人かに尋ねてみると、

黒のイメージがないらしい。

男性も女性も、素敵だなと思う方が黒を纏うと、なんとも洗練されていてカッコイイ。

私の中で、黒は上質な大人のイメージ。

黒を着て「葬」を連想される32歳。

まだまだなんだなぁと痛感しました。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007年10月19日 (金)

100%一目惚れ

秋冬の楽しみ。

帽子。

大好きな帽子を存分に楽しめる季節。

春夏の帽子も好きですが、秋冬モノのほうがより好きです。

服も靴も小物も、買うときは慎重に。

本当に必要か。手持ちのワードローブとマッチするか。

どのくらい長く愛用できるか。

などを考え、数日経ってもやはり好きで、ほしいと思えば購入。

帽子は別。

100%一目惚れ。

パッと見た瞬間に恋に落ちるものしか買いません。

もっとも、「素敵!」と思っても、お値段も立派過ぎて、

手も足も出ない。片思いで終わるものも多いですが。

無理のない値段。一目惚れ。

となると、なかなか現れない。ここ3年は新顔なし。

いちばん長い相棒は、ハタチのときに買ったもの。

頻繁に被るわけではないので、しっかり保管すれば持ちますね。

くたびれることなく、元気に出番を待っています。

少数精鋭ちゃんたちへの愛情は変わりませんが、今年は新しいものがほしい!

ということで、探しました。

50軒近くまわって、発見。購入決定。

しかし。

ここで問題発生。

3色ある…。

黒、茶、グレイッシュピンク。

どれ?

はじめは黒と茶しか見えなかったので、2色で検討。

茶色に決めたところで、棚の端にグレイッシュピンク発見。

同じくらい気に入ってしまいました。悩みます。

鏡の前で何度も交互に被ってみます。

視線を感じてハッと振り返ると、遠くで店員さんが微笑んで見ています。

「納得いくまで試着して、選んでください」という心の声が聞こえるよう。

その笑顔は、お遊戯会の我が子を見守る母のよう。

(店員のお姉さんは間違いなく20代前半。母というより妹…)

なんだか急に恥ずかしくなります。

ええい、直感。

両方いっぺんに見て、より強くほしいと思ったグレイッシュピンクを購入。

気に入ったものを買うと、どうしてこうウキウキするのでしょう。

ここ数日、毎朝、新たに加わった帽子を見て、ニッコリ。

気分のいい、1日の始まりです。

| | コメント (5) | トラックバック (1)

2007年7月 4日 (水)

突然、さよなら

指輪を失くしました。

先日、ウィンドーショッピングの最中に気づきました。

7年身につけていたピンキーリング。

小指から消えています。

探せるだけ探してみましたが、如何せんどこで落としたのかわからない。

見つかりませんでした。

もともとサイズが合っていなかったので、

何度かスポッと抜けるピンチはありましたが、手元にあり続けた。

身につけていると安心するというか、お守りのような存在。

小さなブルームーン・ストーン(きっとイミテーション)がついた指輪。

一期一会で買いました。

0号は取り寄せになると言われ、一瞬悩む。

お店は苦手な渋谷。後日来るのも嫌だな…。

1号をはめてみると、少々ゆるいものの、振ってみても落ちない。

大丈夫だと言い聞かせて購入。

それから7年。

突然、消えてしまった指輪。

悲しいというか、寂しいというか、切ない。

でも。

擬人的ではありますが、失くしたのではなく、去っていったのではないか。

ブルームーン・ストーン。月の石。

誕生石は火の、太陽の石。

先週“火の女”だと書きました。

お守りのように身につけていたピンキーリング。

喜怒哀楽、悲喜交々。いろいろな私を見守ってくれていた。

太陽の下に戻りなさい。もうお守りはいらない。

大丈夫なはず。じゃあな、がんばれよ。

と、去っていったような気がしています。

今度ピンキーリングをするときは、お守りにせず、

単純に好きで楽しめるものにしようと思います。

役目は終わったと離れていった指輪の判断。

それが間違いにならないよう、しっかりがんばりたい。

ヒョイッと一期一会が訪れるまで、小指は空席。

| | コメント (5) | トラックバック (2)

2007年4月23日 (月)

プラスのマインドコントロール

「そういう服着てみたかったなぁ」

10代の頃、パステルカラーの服を着た私に、母が言った言葉。

「着たらいいじゃない」と言うと、

「今更、着られないわよ」

はい、でました。私の嫌いな言葉。しかも続けて

「お母さんは明るいやさしい色は似合わないから」

なんですと?

似合わないもなにも、そういう色をほとんど着ていないじゃない。

納得できず話を聞いてみると、昔、服を買いに行ったときに原因が。

素敵なやわらかい雰囲気の服を一目で気に入った母。さっそく試着。

試着室から出てきた母を見て、一緒に来ていた祖母と店員さんの表情が、

似合わないと言っているような気がしたのだとか。

そのまま別の服を勧められ、自分には地味な色があっていると思ったのだとか。

NO!!!!! 

「そうかな。パステルカラーもやさしいデザインも似合うと思うよ」と言っても、

自分には似合わないと信じきっています。

地味な色を勧めた店員さんが正しいと信じきる。素直にもほどがある。

でも、ということは、逆にそんなことはないと信じさせればいいわけです。

ということで、以来、母の日・誕生日・クリスマスに、

“着たかったけれど着られなかった”であろう感じの服をプレゼントし続けています。

「無理。似合わない」という母に、「せっかく買ってきたのに」

「絶対似合うから着てみてよ」と促します。

着てみて、恐る恐る登場。

「似合わないでしょ?」と不安そう。

似合っているので、「似合ってるよ」と言います。

私がお世辞を言わない人間だと知っている母は、

きっぱり言い切る私の言葉に、少し顔が明るくなります。

鏡の自分を見てみます。似合わなくもないのかなぁ~という表情。

トラウマと思い込みは手強い。プレゼントするたびに、

「これは無理よ~」「着る勇気がないわ」と消極的な発言。

そのたびに、「似合わないと思った時点で服が逃げるよ!」

「着たいなら似合う!」「服にのまれなきゃ着こなせる!」

まるでボクサーとトレーナーのよう。

「立て、立つんだジョー!」

そんな気分で自信をもたせようと促し続けます。

すると、徐々に人に服装を褒められることが増えるらしく、

そのたびに嬉しそうに話してきます。

2年前の冬には、

「1度でいいから、やさしいピンクのコートを着てみたかった」とポツリ。

ちょっと、何エンディングに向かうようなことを! 縁起でもない。

ネガティブ禁止! と、“やさしいピンク”というキーワードで探してプレゼント。

コートを見て、はじめは「どうしよう」と言っていた母。

纏ってみて、ついに! 何年もかけて、ついに!

自信をもった言葉がでました。

「ね、ね。結構似合ってない?」

うんうん、似合ってる。

夢を叶えて、コートを着て街を闊歩してくださいな、母上。

先日も「いつもおしゃれに気を配っていて素敵ね」

と、お友達に褒められたと嬉しそうに話していました。

いいなと思う服なら、ダメだな、合わないなと決めてしまうのはもったいない。

思い込んでいるだけで合うかもしれない。

もし、なんとなく合わないかもと思っても、

工夫次第でとても似合うアイテムになることだってある。

好きなものを纏わなきゃ!

| | コメント (5) | トラックバック (0)

2007年3月 5日 (月)

女心、春の色

女は灰になるまで女

もう春。

春物の服、どんな感じがいいか考えると、やや浮き足立つ。

立ち寄ったショップでかわいい靴下を見ながら、

小物もいくつかほしいアイテムがあるな~、とさらに浮く足。

店内をキョロキョロしていたら、かわいいスカート発見。

お値段はリーズナブル。

手にとって見ていると、背後から「あら、かわいい」という声。

振り返ると70代らしき女性。

スカートを手に取り、自分に合わせてみる。

白地にやわらかい配色の模様が散りばめられたスカート。

茶系でまとめられた服をお召しになっているところに、春を告げるスカート。

ぱあっと明るい雰囲気に変わり素敵なので、「あ、素敵」と申し上げたら、

はにかみながら「そう? でも若い人のものだから…」。

お店は10代~20代半ばくらい向けの雑貨屋。

スカートの中にはピンクやペパーミントグリーンのミニスカートや、

ロングでも「若い!」というものが多い。

でも、彼女が手に取ったスカートのように、

大人が着れば違った雰囲気がでるものもある。

60代、70代の女性が、パステルカラーを纏う。

足し引きが身に備わっているから、甘すぎずなんともエレガントで素敵。

とてもよくお似合いなので、

「そんなことないです。お似合いですもの…素敵ですよ!」と、

まるで店員のように、おススメ。

最初に手にとったときは、かわいいけれど着られないわね、という感じでしたが、

何度もスカートを眺め、次第に目が輝きだす。

その後、電車の時間がせまっていたので私は店を出ましたが、

振り返るとじっとスカートを眺めていらっしゃいました。

やさしい色合いのスカートで、春を満喫されるといいなぁ。

祖母も最後までおしゃれへの関心が高く、

ファッションへのアンテナを持ち続けていました。

亡くなる少し前、高校を卒業したばかりの私に、薔薇の形のネックレスをくれました。

「いつか身につけてね」と。

18の私には不似合いでしたが、今なら気負わずに合わせられる。

春色の装いに合わせて自分なりの春、おしゃれを満喫したい。

とまたまた浮き足立つこの頃です。

| | コメント (8) | トラックバック (1)

2007年2月16日 (金)

出世魚方式と言い訳して……

つげ櫛。

ほしいと思いながら買わずにいましたが、

先週末、浅草で買ってしまいました。

自分にある程度、合格点をあげられるときに買おう。

そう思ってきたはずが、全然合格点をあげられるような自分ではないのに、

買ってしまいました。

浅草寺でお参りをして仲見世を通過中、可愛らしいつげ櫛が目にとまる。

持ち手部分にすずらんが彫られているその櫛は、値段も2200円と手ごろ。

そこで、言い訳が頭に浮かぶ。

「一生モノ」として買いたいのは、1万円以上するもの。

「買ってよし」と思う自分ではないけれど、これはその第1歩。

まずは身の丈にあった櫛からスタートすればいいんだ。出世魚方式よ。

それに、磨いていくにもそれなりにアイテムは必要! と。

使ってみると気持ちがいい。

梳かすほど、櫛を入れるとスーッと通って楽しい。

つげ櫛を買ったし、春も近い。

なるべく週に1日は…と言いつつ、久しく着物に袖を通していない。

ただの言い訳に終わらないよう、艶髪目指して髪を梳いて、着物に馴染むようにしたい。

久しく袖を通していないと、着付けや帯結びに不安が…という弱気、

手にしたつげ櫛を見て「出世魚、出世魚」と発破をかけていきたいと思います。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2006年8月30日 (水)

一生モノのおしゃれ

故・向田邦子さんが、著書の中で仰っていたこと。

ことばのお洒落は、ファッションのように遠目で人を引きつけはしない。

無料で手に入る最高のアクセサリーである。流行もなく、一生使える

お得な「品」である。ただし、どこのブティックをのぞいても売ってはいない

から、身につけるには努力がいる。(夜中の薔薇「ことばのお洒落」より)

子どものころから、ことばに関しては厳しく言われてきました。

ちいさなうちは、いちいち細かく指摘されることをわずらわしく思っていました。

しかし、習慣か、刷り込みか。いつの間にか、ことば、話し方に対して強く

興味を持つ自分に気づく。

美しい話し方の人に出会うと聞き入る。

使うことば。間。話し方。声の表情。トーン。

そして、「ことばのお洒落」に出合い、ズドーンと嬉しい衝撃。

素敵なことばは「おしゃれ」なんだ!

スーパーモデルのようなスタイルにはなれない。

高級品や、山ほどのファッションアイテムを持つことはできない。

でも、自分次第で1級品を持つことができる。

じっくりじっくり自分の中に取り入れて身につければ、

「一生モノ」。

目ではなく、耳で引きつけるおしゃれ。

流行りすたりがない。

一朝一夕には無理でも、誰でもことばのスーパーモデルにはなることが可能。

この事実を知ってから、より一層、ことばの世界が好きになりました。

8月22日は向田邦子さんの命日でした。

久しぶりに本棚の奥から著書を何冊も引っ張り出し、読んでいます。

| | コメント (3) | トラックバック (1)

2006年6月21日 (水)

女優帽

色が白い。

肌が弱い。

のぼせやすい。

というわけで、日差しは天敵!

しかし、歩くのが大好き。散歩大好き!

夏の外出に日傘は欠かせませんが、せっかくの散歩に傘を差すのが

わずらわしいこともある。そこで、

今年はド~ンとつば広の帽子を買いました。

UVカット機能があるもので、紫外線完全シャットアウト。

子供の頃からの憧れだったんです。

映画の中で女優さんがかぶっている、つば広帽子。

10代やハタチくらいでかぶれば、かわいらしいものなのでしょうが、

憧れはエレガントな装い。

「女優帽はエレガントじゃないとダメ!」と決め込み、まだ早い、早いと

なかなか自分にOKを出せませんでした。

まだエレガントには程遠い。

女優さんのようなゴージャスな帽子には手が届かない。

手の届くものならいい。

手の届く価格でド~ンとしたつば広帽子に出合い、一目惚れ。

真っ白なその帽子にシフォンのリボンを巻いたり、コサージュをつけて

今の自分に見合った「女優帽」に仕立ててみました。

もうすぐ夏本番。

「マイ女優帽」に大いに活躍してもらいます。

| | コメント (2) | トラックバック (1)

2006年6月14日 (水)

梅雨を楽しむ

6月といえばアジサイ。

街や花屋さんでアジサイを見かけると、ジメッとした梅雨もそれなりに楽しい。

アジサイ。

中学生のとき、初めて浴衣を誂えてもらったのがアジサイ柄。

あれこれ悩んだ末、「10年経っても着られるように」ということで選んだものです。

あれから16年目。

中学生のときに1度着ただけ。

去年、再び着るまで長いこと眠っていたので、新品のようにきれいな状態。

背もほとんど伸びなかったし、まだこれから十分に活躍しそうです。

梅雨が明けると本格的に夏。

夏が来ると行われるもの。

花火大会!

今年はどこに行こうかと考えながら、日曜に浴衣を引っ張り出し、

ちょっと着てみてテンションがあがる。

今まで履いていた下駄がどうやら寿命のようで、新しく買うしかない。

探しに探してお気に入りを発見。

そこで、やらなければならないことを紙に書き出し、すべて片付けたら

自分へのご褒美として買おうと決めました。

現在、達成度8割くらい。

週末には購入できそうです。

どうぞ、売り切れませんように!

というドキドキ感。嫌いじゃなくて、これも楽しかったりします。

| | コメント (2) | トラックバック (2)

2006年5月30日 (火)

部屋で壁に激突!

歩き姿は重要。

以前、そう書きました。

「遠くを歩いていてもわかる」と言われるほど「へニョン」とした内股の歩き方。

現在も改善中。

効果が出てきたのか、かなりましになってきたと思います。

以前は、けつまずく、転ぶ、いつもどこかにアザがある。

という日常でしたが、歩き方の改善を始めてからは少なくなりました。

なんて油断していたら。

私の部屋は和室で、ローテーブルに正座のスタイルです。

昨日、立ち上がったとき、自分の足につまずいて壁に激突。

痛いやら情けないやらで笑ってしまいました。

さて、マナーを考えるときに言葉がありますが、言葉はなるべく省略せず

丁寧に話すと、それに伴う動作も丁寧になり美しい。

最近、これは歩き方にも言えることではないかと思うことがありまして。

和服のときは転ばないんですよ。なぜかと考えたんですが、

しっかりと帯で固定されることで安定するからでしょうか。

腰が安定することでよい姿勢がキープできる。

さらに、裾が乱れないように丁寧に歩く。そのおかげではないかと。

洋服のときもこのことを意識して歩くようにすればいいと考えました。

自室で壁に激突するくらいですから、まだまだ身についていませんが、

街で見かける着物姿のお姉さんたちのように、粋な歩き方を目指し奮闘中です。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年5月12日 (金)

ファッションリーダー

年齢ごとに変わるところもありますが。

自分にとってのファッションリーダーでしょうか。

何人か、素敵だな、と憧れる人がいます。

今日はその中で、子供の頃からおしゃれをするときの軸になっている人。

中森明菜さんについて書きたいと思います。

最近は、ドラマ「プリマダム」に出演されていて、素敵な装い健在。

なんでも着こなす人だ、と思いながら見ています。

17年前に出版された「CRUISE」(出版元・ほんの木)という彼女の本が

あります。写真集とは少し違い、ファッション・ブックとして創られたもの。

上質なファッション雑誌という感じです。

装いが、かわいらしいもの、ワイルドなもの、セクシーなもの、エレガントな

ものと変幻自在。

この本を読んで、服、靴、帽子、アクセサリー、メイク、髪型など、アイテム

だけでなく、雰囲気作りも大切。それを装うのはどんな街か状況か、なども

大切だと知りました。そのトータルで、美しさを作るのだと知りました。

手にした頃は子供で、本の中のエレガントなファッションは似合わないと思い、

「いつかこういうファッションにふさわしい人になりたい」と眺めるだけでした。

今はまだ、ふさわしい人にはなっていませんが、年齢的にはいいお年頃に

なったと思います。

ファッションも「カタチから」ということで、そろそろエレガントな装いをしたい

な~と計画中。

最後に、本に載っていた文章で素敵なものを2つ紹介させていただきます。

「レースに縁どられた服には優しさの余韻がある。その繊細な透かし模様の

合間からデリケートな心が見え隠れする。女が女であることを忘れずに、いつ

までも変わることなく持ち続けるであろうロマンティシズムを、この服に託して」

「恋にも仕事にも前向きで挑み、感情的になることも、媚びることもない。凛と

した表情をその顔にたたえ、通り過ぎた後にも潔い風が吹く。飾りをいっさい

排除したオーソドックスな服には、そんな大人の女の知性が滲み出る」

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年4月 6日 (木)

モットー実行、洋服編

買い物は真剣勝負!

「コレ!」というものを見つけても、買うまでに非常に時間がかかります。

商品を前に「欲しい。でも本当に必要? すごく欲しい? これ、どのくらい先まで

使える? 5年後の私に似合う?」と自問自答。

不審者だと思われるんじゃないかと思うくらい、商品の前をウロウロ。

買うからには、物の寿命まで付き合う。そう思うとなかなか決まらない。

こんな疲れる買い物の仕方なので、ひとりで行くことがほとんどです。

服にしてもかばんにしても、アクセサリーにしても、雑貨にしても、

悩みに悩んだ末に手にしたものはかわいい。どれも5年選手は当たり前。

最高は、10歳のときから29歳まで20年着たセーター。ザックリしたものなので

子供から大人への多少の体形の変化は問題なし。毛玉に気をつけて手入れ

をしていたら、ヨレヨレになることもなく、色々なスカートやパンツとコラボレート。

楽しませてくれました。1年前の衣替えで、さずがに毛糸に疲れが見えたので、

「いままでありがとう」とお別れ。

今年の冬、姿がないことに少し寂しさを感じました。

ただ、シンキングタイムをもつ余裕もないほど、「あ~コレ!」と一目惚れして

しまう出会いもあり、衝動買いしてしまうことも。

でも一期一会の縁でしょうか。

不思議とそんな風に買ったものはずっと手元に残ります。

とはいえ、もう少しおおらかに、要領よく、スマートな買い物をできるように

なりたい。これが今後の課題です。

| | コメント (2) | トラックバック (1)

2006年4月 4日 (火)

着物は女の味方です

自律。

最近この言葉が好きです。「神経」とセットだけの認識だったけれど、

よくよく見ると、いい言葉!

自分を律して、自立するのが大人の流儀ということでしょうか。

そう思うようになったのは、着付けを習い始めてから。

着物は手間がかかる。着る前の準備。着付け。脱いだ後の手入れ。収納。

纏っているときも、足は組めない。裾が乱れないようにとか、帯が崩れない

ように気を配るなど、洋服より動きが不自由。

それが自分を律する鍛錬になる。

洋服にくらべて手間がかかる分、大いなるプラスがある。

手間を愛しみ、自律した和服の女性は、洋服より色気が漂う。

浅草に行くたびに着物姿の女性を見かける。

指先にまで神経の行き届いた立ち居振る舞い。よく櫛を入れた結い髪。

一朝一夕にできるわけもなく、絶えず手間をかけ、自律している自負。

それが本物の美しさ、色気となって表れるのでしょう。

女から見ても素敵! と見入ってしまいます。

もうひとつ、嬉しいおまけが。

「男性も女性も、歳を重ねているほうが美しい」

そう言い続けているのに、童顔ゆえ、軽んじられてしまうことがコンプレックス。

着物はそれをカバーしてくれます。

お手本とする方たちのようになりたいと思い、着物を着て出かけると、

自分なりに律しているためか、着物の魔力か。

いつもより格をあげてみられるのです! 歳相応の応対をされるのです!

ありがたい発見。

もっと鍛錬して、着慣れていって、素敵に着こなせるようになりたい。

そのために自分への合言葉。自律、自律。

| | コメント (5) | トラックバック (0)

2006年4月 3日 (月)

和の世界で健康を知る

着物を着たい。

そう思ってお教室に通い、着付け、帯結びが一通り自分で出来るようになりました。

着付けが出来るようになると、着物を着る機会を自分で探すようになり、

着物について知りたい気持ちが強くなる。買い物に行っても着物に目がいく。

着物についての本や雑誌を読むようになる。

そして、着物が健康のためにいいと知りました。

・姿勢をよくしていないと、着姿が美しくないので背筋を伸ばす。

 すると、正しい姿勢なので肩が凝りにくい。

・帯がコルセットの役割をして、腰にいい。

・着物の素材。絹や綿は肌と相性がいい。

 夏の着物は涼しく過ごせるようにできているし、ほぼ全身を着物が覆って

 いるため、室内では冷房から守ってくれる。

 外では汗の吸収がよく、肌の呼吸にいい。

 冬の着物は保温性があり、綿入りの半纏や羽織を着物の上に着れば

 さらに温かさを保てる。

・「世界一受けたい授業」という番組での、東海大学助教授の高野進先生の

 お話によると、着物は体に2本の軸をおいて足を前に出す歩き方。

 健康のために理想的な歩き方なのだそうです。

こんなに優れた効能を着物がもっているなんて!

着ないわけにはいきません。(続く)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年4月 1日 (土)

いざ、和の世界へ

日本文化和の世界をしっかり勉強したい、知りたい。

そう思い、1年くらい前からポツポツ学びはじめました。

その中の1つが着物

昔は教室があったわけではなく、各家庭で覚えたのだから、

本を読んで自分で覚えられるだろう、と本を購入。

着物は、母が若い頃に祖母に誂えてもらったものを譲り受け、いざ。

…よくわからない。

手順は分かるが、実際にやってみると、図解だけではよくつかめない。

やっぱり餅は餅屋かな、と思い、お教室で指導を受けようと決意。

タウンページで着付け教室をチェック。

ピンときたところに即、電話。

翌日から通い始めました。

半分期待、半分不安を持ちつつ、スタートしてみると、

楽しくて夢中になり、どっぷりと着物の世界にはまっていきました。(続く)

| | コメント (5) | トラックバック (0)

2006年3月10日 (金)

黒を着る資格

服を選ぶとき、黒をなるべく避ける。

全身を黒にするのは、喪服を着る必要があるときと、年に1日。

祖母の命日だけ、喪に服するつもりで黒のワンピースを着る。

カラーセラピーがあるように、色が人の心理に与える影響は大きい。

黒って色はキツイ。ドギツイ。

だからピシッとしなければいけないときに、

上下どちらかに黒を使う。また、パンプスを黒にするなど

グッと自分に気合を入れるのに、身に着けることはある。

そうでないときは、まだ未熟な私が着ると、なんだか険が出る。

そんな気がして、全身が黒は、避けてしまう。

以前、テレビで岸恵子さんが、

黒のドレスに、黒のストールを羽織っているのを見て、ビックリ。

全身が黒なのに、なんてしなやかで、やわらかい雰囲気を放っていることか!

ドギツさがどこかへ吹っ飛び、黒を纏った岸さんの笑顔は

人を包み込むような女性特有の強くもあたたかいものだった。

ああ、やっぱり黒は洗練された大人の色だ。

私はまだ、ダメだ。黒は纏いこなせない。

まだ、自分に合格点はあげられない。

淑女への道のりは長いな。

微笑む岸さんを見ながら、しみじみ思ったのでした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)