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2008年10月23日 (木)

和洋・マナーのルーツと今

日本の礼法のルーツには、貴族社会、武家社会があります。

最古のものは、聖徳太子の「冠位十二階」や「憲法十七条」。

それから平安に「公家有職」、鎌倉の「武家故実」、

ふたつを合わせた「有職故実」と複雑に絡み合い、礼法が確立されていく。

それがやがて江戸、明治と庶民の生活の中にも必要なものとして広がっていった。

江戸時代には「江戸しぐさ」という素晴らしい

「生活の知恵、ルール、心を育むしつけ、教え」などなど、江戸庶民の文化が

築かれていったのです。

明治以降は文明開化に合わせ、流れ込んできた西洋文化に合わせて

変化していったのです。

一方の西洋はというと、

ギリシャ・ローマ時代に始まり、中世の封建時代→絶対王政時代に、

基礎ができたといいます。

王朝支配のなか、主君と家臣の上下関係を成立させ、

「命令」と「服従」の秩序を維持するために、マナーや儀式が必要で確立された。

また、多くの民族と国家が絡み合うヨーロッパでは、

マナーの成り立ちは際限なく複雑に絡み合っているらしい。

複雑だからこそ、共通の約束事がなければ、社会が維持できなかった。

さらに、宗教などの影響を受けながら、普遍性を求め、

主張、妥協、譲歩をしながらマナーが形成されていったそう。

和洋どちらもルーツでは政治が大きく意味を持ち、権力やら身分やらと

いろいろあるようですが、最終的には人。

人々の暮らしのためにあるべきものとなっていった。

人が社会のなかで、互いに助け合い、思いやりをもって生きていくためのものとして、

現代でも、この先の未来でも大切にすべきもの。

長い長い歴史を経て、和洋を問わず、王や貴族、公家、武家、平民などの

身分制度の時代ではない現代。

わざわざ、上流、下流(少し戻ると勝ち組み、負け組み)という言葉を用い、

他者と比較して上下優劣を争う。

誰かがそういうことを言い出して、煽られて乗ってしまうのはもったいないと思います。

江戸しぐさのように、良い世であるために、みんなが気持ちよく暮らせるように。

マナーを「生活の知恵」として大切にしていけたら。

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コメント

蓮さん、今晩は。
マナー=生活の知恵、と言う考え方、ステキですね。
ものごと、ちょっと見方や考え方を変えるだけで良いのですが、年を取ると自分の考え方に固執してしまってダメだなぁと感じる事がしばしばです。
四角い頭を丸くしなくては!!

投稿: グッピーちゃん | 2008年10月25日 (土) 22時47分

グッピーちゃん、こんばんは☆
マナーって堅苦しく思えたり、ものによっては敷居が高いように感じたり。という人が結構多いと思います。でも、生活の知恵と考えれば、覚え甲斐のある楽しいものだと思います。

>自分の考え方に固執してしまって
ドキッとしました。私には本当に柔軟さが足りない!とよく感じます。もっと多角的にものを見て考えられる、まあるくやわらかな女性になりたいです!

投稿: 蓮 | 2008年10月26日 (日) 21時59分

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