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2008年9月 3日 (水)

オーダーメイド

子供の頃にテレビで見た映画、『時代屋の女房』。

内容は覚えていないけれど、夏目雅子さんの、

白いワンピースに日傘を差して歩いている姿が印象的で、記憶に残りました。

大人になってふと思い出し、シンプルな真っ白いワンピースが着たいと思い、

ピンとくるワンピースを探しました。

が、なかなかない。

「あ、白一色見つけた」と思ったらすごく高かったり、少々ロマンチックすぎたり。

ないならないでいい。そのうち思いがけず見かけたときに着よう。

ということで時が流れて、今年の初夏。

母が白い生地を買ってきて、ワンピースを作ると宣言。

ゴールデンウィーク明けに時間が出来たので、時間の有効活用だそう。

白いワンピースの話をしたことがあったのを覚えていたらしく、誕生日にプレゼントすると。

針仕事がダメな私と違い、服や小物を作るのが苦にならない母。

以前、母は大病して手術を受け、退院後もしばらくはおとなしく自宅療養だったのですが、

働き者の母にはそれがストレス。

「時間がもったいない!」と、安静にしながらできることを考え、結果、

一心不乱にストールを編んでいました。

娘としては「療養にならない!」と怒るのですが、聞く耳持たず。

何時間も編み続けて「気分が悪い」って…、当たり前です。

「療養第一!」とハラハラした記憶が蘇る。

根つめないよう念を押します。

「はいはい」と信用できない返事をしたあと、ドッサリと手芸の本を出し、

どんなワンピースがいいか選ばされ、決定。

先月の誕生日に、完成品をプレゼントしてもらいました。

きちんと採寸してジャストフィットサイズに作られた服。

いうなれば「オーダーメイド」。

イメージどおりで、アレンジの利くシンプルなワンピース。

お、いいな、オーダーメイド。

値の張るお店のものではなくても、

ブランドのオートクチュールじゃなくても、「オーダーメイド」。

今はお店で服を買うのが当たり前だけれど、昔は町の仕立て屋さんが仕立てていたり、

各家庭で作ったり。もっと昔はごく当たり前に家庭で作っていたのでは。

ステレオタイプではなく、1着1着、必要な分が作られる。

作り手の手間暇がかかっている。フェアトレードの服や小物もそうですが、

人の手によってしっかり作られている。手作業で作られている。

そう思えば、手入れも丁寧になる。大事に使おうと思う。

身のまわりのいろいろなもの。

お店で既製品を買う現代はそれが希薄になってしまっているのでは。

1品1品をちゃんと大事にしているだろうか。

それを怠っていては、理想の清貧生活とはかけ離れる。

いえ、お店で買ったものでも、自分の手元に着くまでにたくさんの人の手を介している。

やはり1品1品大事にしなければ。

「オーダーメイド」の白いワンピースに、教えられた気がします。

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