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2007年4月23日 (月)

プラスのマインドコントロール

「そういう服着てみたかったなぁ」

10代の頃、パステルカラーの服を着た私に、母が言った言葉。

「着たらいいじゃない」と言うと、

「今更、着られないわよ」

はい、でました。私の嫌いな言葉。しかも続けて

「お母さんは明るいやさしい色は似合わないから」

なんですと?

似合わないもなにも、そういう色をほとんど着ていないじゃない。

納得できず話を聞いてみると、昔、服を買いに行ったときに原因が。

素敵なやわらかい雰囲気の服を一目で気に入った母。さっそく試着。

試着室から出てきた母を見て、一緒に来ていた祖母と店員さんの表情が、

似合わないと言っているような気がしたのだとか。

そのまま別の服を勧められ、自分には地味な色があっていると思ったのだとか。

NO!!!!! 

「そうかな。パステルカラーもやさしいデザインも似合うと思うよ」と言っても、

自分には似合わないと信じきっています。

地味な色を勧めた店員さんが正しいと信じきる。素直にもほどがある。

でも、ということは、逆にそんなことはないと信じさせればいいわけです。

ということで、以来、母の日・誕生日・クリスマスに、

“着たかったけれど着られなかった”であろう感じの服をプレゼントし続けています。

「無理。似合わない」という母に、「せっかく買ってきたのに」

「絶対似合うから着てみてよ」と促します。

着てみて、恐る恐る登場。

「似合わないでしょ?」と不安そう。

似合っているので、「似合ってるよ」と言います。

私がお世辞を言わない人間だと知っている母は、

きっぱり言い切る私の言葉に、少し顔が明るくなります。

鏡の自分を見てみます。似合わなくもないのかなぁ~という表情。

トラウマと思い込みは手強い。プレゼントするたびに、

「これは無理よ~」「着る勇気がないわ」と消極的な発言。

そのたびに、「似合わないと思った時点で服が逃げるよ!」

「着たいなら似合う!」「服にのまれなきゃ着こなせる!」

まるでボクサーとトレーナーのよう。

「立て、立つんだジョー!」

そんな気分で自信をもたせようと促し続けます。

すると、徐々に人に服装を褒められることが増えるらしく、

そのたびに嬉しそうに話してきます。

2年前の冬には、

「1度でいいから、やさしいピンクのコートを着てみたかった」とポツリ。

ちょっと、何エンディングに向かうようなことを! 縁起でもない。

ネガティブ禁止! と、“やさしいピンク”というキーワードで探してプレゼント。

コートを見て、はじめは「どうしよう」と言っていた母。

纏ってみて、ついに! 何年もかけて、ついに!

自信をもった言葉がでました。

「ね、ね。結構似合ってない?」

うんうん、似合ってる。

夢を叶えて、コートを着て街を闊歩してくださいな、母上。

先日も「いつもおしゃれに気を配っていて素敵ね」

と、お友達に褒められたと嬉しそうに話していました。

いいなと思う服なら、ダメだな、合わないなと決めてしまうのはもったいない。

思い込んでいるだけで合うかもしれない。

もし、なんとなく合わないかもと思っても、

工夫次第でとても似合うアイテムになることだってある。

好きなものを纏わなきゃ!

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コメント

おはようございます!

着たかったであろう服を送ってくれる娘。
そして、それを着たお母様に「似合うよ」
と、太鼓判を押してくれるお世辞を言わない娘。

私の理想の親子関係です♪

投稿: 寝起きのパンダ | 2007年4月24日 (火) 08時23分

蓮さんは優しい娘さんですね。
自分ではどうかなぁと思う服でも着ているうちに、だんだん「案外似合っているかも?」という気分になってきたら、しめたものですが、本当にどう見ても似合っていないような色合いの服を着ていらっしゃる年配のご婦人には、ちょっと閉口してしまう私。本人が良ければ良いのかな?
おしゃれを楽しみたいという気分は何歳になっても持ち続けたいですね。

投稿: グッピーちゃん | 2007年4月24日 (火) 12時22分

寝起きのパンダさん、こんばんは☆
母と娘って大人になると、友達みたいになるんですよね。
母はよくいろいろなところで、「娘は私の親友だから」と言っているらしいです。
意見が合わないときに、私がうっかり横柄にものを言ってしまうと、
「お母さんは友達じゃなくて親なんだからね!」というくせに…。
でも、親友だと言っていると、18のときにはじめて聞いて、
自分を大人と認めてくれているのだなぁと嬉しかったです☆

グッピーちゃん、こんばんは☆
何歳の人でも「う~ん…その色は…」と感じてしまう場合、ありますよね…。
たぶん、何色もの色が調和していない場合と、一般的に人が見て快くない色を着ているとそう思うような気がします。色の専門家ではないので、よくわかりませんが、やはりきれいな色とそうではない色がある。
調和もある。そこをおさえれば、着たいと思うものを楽しむのが一番だと思います☆
おしゃれは一生ものですものね♪


投稿: 蓮 | 2007年4月24日 (火) 21時51分

20代か30代かな?と思われる蓮さんが
50,60,70代の女性が美しいと書いていらっしゃる
のを読んで、おそらく蓮さんの身近に、その年代
の、魅力的な女性がいらっしゃるのではないか、と
思っていました。
それはお母様だったのですね。
きっと言葉遣い、立ち居振る舞い、の美しい方。
蓮さんと友達同士のようで、きっとこれまで沢山影響を受けてこられたのでしょう。
娘が大人になり、母と対等になり、互いに刺激し合う、そしてそのうち娘の方が母に影響を与えるようになる。
蓮さんのお母様にもお会いしたくなりました。

投稿: みちる | 2007年4月25日 (水) 11時54分

みちるさん、こんばんは☆
う~ん、考えたことなかったですが、母から影響を受けたことはとても多いと思います。
社会への関心を絶えず持つこと、文化は幸せをくれること、どんなことに対しても自分の意見を持つことの
大切さを子どもの頃に示してくれたのは母なので。
言葉遣いでは師匠ですが、猫背でせかせかと行動するので、
立ち居振る舞いは私がスパルタで直しました。

幼い頃から「おとな」が大好きで。母に限らず、たくさんの人をお手本にしてきました(今もです)。
確か10代のとき、ドラマだと思いますが、素顔に農婦姿の渡辺美佐子さんが素敵で、
いつかあんな素敵な女性になりたい!と思ったのですが。
いまだ高校生に間違われる不甲斐ない31歳。
渡辺美佐子さんや岸恵子さんへの道は気が遠くなりそうなほど、長いです…。

投稿: 蓮 | 2007年4月25日 (水) 21時29分

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