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2006年12月13日 (水)

暗いところで待ち合わせ

好きな映画、大切に感じる映画が、また1本増えました。

『暗いところで待ち合わせ』

こういう映画が観たかった!

とても好みの映画。

エンターテイメント作品、テンポのいいリズミカルな映画も楽しくて大好きですが、

静かな作品も、大好き。

台詞、が多くないところも魅力でした。芝居には、余白がほしいと思うので。

芝居を観るとき、言葉が大好きだからこそ、台詞以外の部分への期待が強い。

行間の芝居が五感へダイレクトに、いろいろな感覚を伝えてくれる役者・作品は、

くり返し観ても飽きない。というより、何度も何度も観たくなる。

この作品は、映画を観に行く前に、シナリオを10…20回くらい読み込んでいたため、

内容はラストまで把握している。台詞も頭に入っている。

1回目でも、ゆとりを持って、細かいところまで気を配りながら観ることができました。

とても細やかに、丁寧につくられていて、携わっているたくさんの人たちの、

作品に対する愛情を感じました。

物語は、切なくて、あたたかくて。あたたかいから…切なくて。

殺人が起こっているので、楽しいものではありませんが、愛おしく感じる作品。

人生のどうにもならない部分、厳しさ、葛藤、やるせなさ、エグさ、業、

あたたかさ、弱さ、強さ、愛、切なさなどが、静かに描かれている。

2時間強の間に、観ているひとの中に、じんわり沁み込むような映画、

だと感じました。

余談ですが、佐藤浩市さん、やってくれました。

彼が演じる役。シナリオを読んでいる段階で、嫌! 腹立つ! と思っていました。

映画を観ると。

もう、ものすごく嫌な人。

それはそれは見事に、スクリーンを睨んでしまうくらい嫌な人!

完全に、好きな役者・佐藤浩市だということを忘れ、

役名の松永という「ひどい人」として嫌がって観ていました。

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